金沢赤十字病院

薬剤部

薬剤部

理念

「くすりの専門家」として、「他の医療スタッフと協同」して「良質な薬物療法」を提供します。

行動指針

行動指針
1. 患者への丁寧な情報提供と病院職員の医薬品に関する知識の向上を目指します。
2. 安心・安全な薬物療法をめざし薬剤に関するリスクの軽減に尽くします。
3. 退院後の情報提供(地域連携)の推進と地域の薬剤師の教育・研修に貢献します。
4. 部員の人材育成につとめ、日々向上できるように援助します。

薬剤部について

金沢赤十字病院薬剤部では、現在13名の薬剤師が、調剤・服薬指導・抗がん剤調製・医薬品情報提供・治験管理等の業務を行っています。
近年では、薬剤師に専門性が求められる時代となり、病棟常駐や各種チーム医療への参加などを行っています。患者さんが安心して有効な治療を受けられるよう、他の医療スタッフと協力して、医療の担い手としての責務を果たしています。
また、当薬剤部は 薬科大学学生の実習施設であり、薬剤師教育の一部を担っています。

スタッフの構成
  • 薬剤師 13名
  • 薬剤補助事務員 4名
資格取得一覧(令和4年4月現在)
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師4名
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師9名
日本病院薬剤師会 認定指導薬剤師5名
日本医療薬学会 認定指導薬剤師1名
日本医療薬学会 がん専門薬剤師1名
日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム(NST)専門療法士2名
日本薬剤師研修センター 実務実習指導薬剤師6名
日本病院薬剤師会 認定実務実習指導薬剤師7名
日本癌治療学会 データーマネージャー資格取得薬剤師2名
日本医療情報学会 上級医療情報技師1名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定指導薬剤師2名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師1名
日本糖尿病学会 糖尿病療養指導士資格取得薬剤師2名
北陸がんプロフェッショナル機構 エキスパート薬剤師1名
学位取得者(薬学)2名

保険薬局の先生方へ

薬・薬連携

定期的な研修会等を開催し、積極的に薬・薬連携に取り組み始めました。特に、抗がん剤、医療用麻薬については、患者さんの薬物療法に関わる患者背景、有害反応や服薬状況などについて相互に連絡を取り合い、患者さんの薬物治療が適正かつ安全に行われ有効性が担保できるようにサポートする体制を構築し始めました。

学生さんへ

実習、教育について

薬学生の実務実習は、薬剤師として必要な知識、技能、及び態度を習得するために必須です。また、薬学教育が6年制となった今、将来の臨床を担う病院薬剤師を育成するためにも大学病院との連携は重要です。当院薬剤部は年間2~3回、一期につき1~2名の学生を受け入れており、薬学生の教育に貢献しています。

見学について

当薬剤部では薬学生を対象として薬剤部内見学を随時受け付けています。見学希望の方は下記までご連絡ください。

金沢赤十字病院 薬剤部
TEL : 076-242-8131(病院代表)


薬剤業務について

調剤室

外来患者さんに対し、医師が発行した処方箋に従って、正確な調剤を行っています。また、有効かつ安全な薬物治療をサポートするために、処方箋の内容(薬の名前、薬の量、服用方法、使用方法、お薬との飲み合わせなど)や、複数受診された場合のお薬の重複がないか確認したり、また、疑しい点があれば医師に問い合わせを行います。そして、正確に調剤されているかを複数の薬剤師がチェックすることにより、調剤過誤の防止に日々努めています。そして、安心して服用していただけるように常に心がけています。窓口で、患者さんのご相談にも対応しています。

注射調剤室

注射薬については注射箋の内容をチェックしながら一日分の注射薬を施用ごとにセットして払い出しています。この際、薬の名前、量や投与経路、相互作用の有無などについても確認を行っています。

薬品管理業務

医薬品の適正な在庫管理と医薬品を安全に使用するために薬剤情報システムによる管理を行っています。また、麻薬や毒薬、向精神薬等の厳重な取り扱いをする必要がある薬については、日々の出納管理や専用金庫での保管管理を行っています。特定生物由来製品については、副作用や感染症といった保健衛生上の危害発生や拡大防止の措置として、投与した薬のロット番号等の記録を20年間保存管理しています。さらに、当院は災害拠点病院の指定を受けており、災害救護用医薬品(日本赤十字社指定)を保有し、速やかに災害医療現場に供給できる体制をとっています。

医薬品情報室

医薬品に関する様々な情報を収集し、整理・保管し、その内容について専門的に評価を行い、調剤や薬剤管理指導などの日々の業務に活用するとともに、医師をはじめとした医療スタッフへの情報提供を行っています。また、院内を対象として定期的にDrug Information(薬に関する情報)を作成し、発信しています。

病棟薬剤業務(薬剤管理指導業務)

薬剤師は患者さんのベットサイドまで出向いてお薬に関する指導や相談を行っています。また、きちんとお飲みいただいているかの確認や副作用が発現していないかなどにも注意を払っています。さらに、疑問点についての相談も受けています。
他院から持ってこられたお薬(持参薬)との飲み合わせもチェックしています。入院はもちろん退院時にも説明を行い、ご自分で管理できるようサポートしています。全病棟に常駐薬剤師が配置されています。

チーム医療

患者さんが安心・安全・効果的に治療を受けていただけるよう、医師・看護師等とチームを組み、「感染の予防」、「褥瘡(床ずれ)の管理」、「栄養状態の改善」、「がんの痛み等の緩和」、「糖尿病の血糖管理」等について定期的に回診を行っています。また、患者教育のために、糖尿病チームによる教室が開催されています。


治験・臨床試験

当院には治験や臨床試験を専門に行うセンターはなく、薬剤師が事務局を担っています。治験は、年に約2~3件の契約を行い実施しています。臨床試験については、2009年頃より、胃・大腸がんの化学療法を主とした研究者主導多施設共同臨床試験に参加し、さらに糖尿病治療薬等の臨床試験にも関与しています。現在、薬剤部には日本癌治療学会認定データマネージャーの資格を持った薬剤師が臨床試験の登録、スケジュール管理、症例報告書の作成を行っています。

化学療法室

薬剤師は、がん診療委員会の事務局としても機能し、抗がん剤混注を始めとし、レジメン管理、外来・病棟での抗がん剤治療患者さんのケアサポート(オアシスコール)まで、幅広く業務を行っています。また、電子カルテと連動した抗がん剤監査システムを取り入れています。
現在のところ1~2名体制で行っており、がん治療のスペシャリストを養成しています。




MENU