苦痛の少ない大腸内視鏡検査に「二つの武器」
苦痛の少ない大腸内視鏡検査に「二つの武器」
-大腸癌の早期発見・早期治療のために-
大腸は全長約1.5メートルで、人によって長さや屈曲はさまざまです。しかし、内視鏡ではだいたい70-80cmで大腸の奥まで到達します。つまり、挿入するときに大腸をアコーディオンのように縮めるのです。検査をする医師は痛みがないよう細心の注意を払って行うので、痛みはほとんどないか軽度のつっぱり感程度です。それでも、腸に癒着がある方や腸が長くてお腹の中で内視鏡が複雑にとぐろをまいているときに痛みがおきることがあります。
最近、大腸内視鏡検査の器機が進歩し、苦痛の少ない安全な大腸内視鏡検査を行うために「二つの武器」が加わりました。一つは「硬度可変式内視鏡」です。大腸検査の内視鏡はくねくねしたS状結腸では柔らかいほうが腸への刺激が少なく安全です。しかし、それより奥へ進むと内視鏡は硬いほうがおなかの中でたわむことなくスムースに挿入できます。硬度可変式内視鏡とは名前のとおり、挿入中にいつでも手元で自在に内視鏡を硬くしたり柔らかくしたりできる内視鏡なのです。もう一つの武器は、われわれがカーナビにもじって通称「コロナビ」と呼んでいる大腸内視鏡挿入形状観測装置です。名前は長いのですが、ようするにおなかの中で内視鏡がどんな形になっているのかをレントゲンを使わずに映し出す装置です。内視鏡から出る弱い電磁波を体外でキャッチして映像にします。電磁波といってもテレビから出ているものより弱くて全く害はありません。これを使うと、大腸内視鏡検査の最中に内視鏡がどこまで挿入されていて、どこでどのように曲がっているのかがわかるので、苦痛の少ない安全な内視鏡検査ができるのです。
レントゲン
挿入形状観測装置
挿入形状観測装置本体

